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伊丹で拝見!世界の食卓

第4回 ガーナ料理

~バラエティーに富んでます!~

このコーナーでは、毎回、伊丹市在住の外国の方々に、自国の美味しい料理を紹介していただきます。
アブラハム・オポンさん
(ニックネーム・アラジさん)
アブラハム・オポンさん
(ニックネーム・アラジさん)
今回は、アブラハム・オポンさん(ニックネーム・アラジさん)にガーナ料理を紹介していただきます。

メニューは、黒芽豆のカレー、プランテーン、フフ(ウガリ)と魚のフライ・トマトベースのソース添え、パルマ、コーセ、ピノスープです。これらの料理は、アラジさんがシェフを勤めるクロスロードカフェで実際に食べることができます。(※メニューにない料理もありますのでお店に要相談)

アラジさんは、現在39歳。日本に来て14年。89度のウォッカをストレートで飲む(!)、笑顔の素敵なスポーツマンです。

材料・作り方

<黒芽豆のカレー>

材料は、黒芽豆、たまねぎ、トマト、カレースパイスミックス、無塩バター、サラダ油、塩です。
出来上がりまで6時間以上煮込みます。黒芽豆は、ひよこ豆でもいいそうです。
黒芽豆カレーの出来上がり!
黒芽豆カレーの出来上がり!
  
お肉が入っているのでは?と思うくらいコクがあって、とってもおいしいです。

スパイスの調合は、「秘密」なので、お味の気になる方は、お店にGO!

プランテーン出来上がり!
プランテーン出来上がり!
<プランテーン(料理用バナナのフライ)>

プランテーンは、料理用バナナとも呼ばれ、とても大きく、調理しないと食べることができません。
プランテーンを一口大に切り、塩、とうがらし、生姜(かなりたっぷり!!)とあえて、サラダ油で揚げます。一見、鶏のから揚げのようです。バナナというよりじゃがいものようなお味です。

<フフ(ウガリ)と魚のフライ・トマトベースのソース添え>

フフは、ガーナの主食で、作り方は、とうもろこしの粉(粗挽きと粒子の細かいもの2種類)に、片栗粉、乾燥タピオカ、水を加え火にかけながら、しゃもじで混ぜていきます。
そのうち、膨らんできて、まんじゅうの皮のようなものになります。ガーナのお母さんは、毎日作るので、腕ががっしりたくましいそうです!

〔トマトソース〕
ピーマン、トマト、たまねぎ‥全て1/2個
セロリ‥1/4~1/5本
(調味料)
しょう油‥大さじ1
とうがらし、サラダ油‥小さじ1
塩、味の素‥少々


1、野菜は、すべて細かいみじん切りにします。
2、切った野菜に調味料を加えて、混ぜ合わせます。

魚のフライに添えて
フフ出来上がり!
魚のフライに添えて
フフ出来上がり!
  
かれいに小麦粉をまぶし、高温のサラダ油でカラッとあげます。
その横に、フフ、トマトソースを添えて完成です!

フフは、もちもちして素朴な味わいです。
トマトソースは、さっぱりしていますが、油を加えることによって味がまとまり、お魚とよく合います。

パルマ出来上がり!
パルマ出来上がり!
<パルマ>

サツマイモの輪切りに、アーモンドスライス、塩等をまぶして揚げたものです。外側はさくさく、中はふっくら。甘さと塩加減が絶妙。
あまりにおいしくて、子供たちがぱーっと食べてしまうからこの名前をつけたそうです。

コーセ出来上がり!
コーセ出来上がり!
<コーセ>

一晩浸水させた黒芽豆と、卵、トマト、たまねぎ、塩等を一緒にこね、一口大にして揚げたものです。
しっとりしていて、ほのかに豆の甘みがします。

ピノスープ出来上がり!
ピノスープ出来上がり!
<ピノスープ>

キャベツ、にんじん、なすびを蒸して、無塩ピーナッツバター、ココナッツ、トマト、とうがらし、塩、お湯を加え長時間煮込んだスープ。
お好みで、お湯でもどしたクスクスといっしょにいただきます。クスクスは、「世界最小のパスタ」と呼ばれ、プチプチとした食感が楽しいです。

味噌汁のような、コーンスープのような、ミネストローネのような‥とっても優しい味わいです。

アラジさんは、14年前、東京のレストランのオーナーの紹介で来日しました。ご家族は、ガーナにいます。東京での暮らしは、人口の多さや、銭湯で断られた苦い経験もあり、あまり馴染めなかったそうです。

その後、京都のレストランに3年間在籍され、5年前からクロスロードカフェのシェフをされています。日本の食事について尋ねると「生魚とうめぼしは苦手。後は大丈夫。納豆もラーメンも大好き。わかめ入りの味噌汁も作ります。」とのこと。得意料理は、カレーで「関西の人々は、フレンドリーで、生活もしやすい。」そうです。趣味は、散歩、スポーツ全般(特にサッカー)で、毎日友達とサッカーについて電話で語り合います。友人と温泉にも行きます。

ガーナと日本の共通点は?と尋ねると、「ガーナでも、お祭りでおみこしをかつぎ、だんじり祭りや京都の祇園祭を始めて見たとき『ガーナと同じだ!』と思った。日本語の「雲」、「水」、「つるんつるん」、「~のところ」は、ガーナの地方の言葉と、意味も同じで音もほとんど同じ。名前も、「あべ」さん、「あずま」さんがいる。」とのこと。意外な共通点にびっくりです。
  
  
最後に、日本の子どもたちにメッセージはありますか?と尋ねると、「とにかく、勉強をしてほしい。机上の勉強だけでなく学び続ける姿勢が大事。スポーツでも料理でも頭で考えることが大切。自分も毎日が勉強。」と言います。

アラジさんの料理は、基本の調味料は、塩ととうがらしだけです。しかし、とてもコクがあって、複雑な味わいを出せるのは、丁寧な調理法、料理に対するひたむきさや愛情が現れているからではないでしょうか。

試食

今回は、クロスロードカフェで取材をさせていただいたので、オーナーのご友人の方々が試食に来てくださいました。伊丹在住のミュージシャン・作家「おまつ&カズミ」さんと、イラストレーター、写真家がご職業のみなさんです。
みなさん「美味しいわ」と絶賛!!
みなさん「美味しいわ」と絶賛!!
並んで記念撮影です♪
並んで記念撮影です♪

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壁いっぱいに写真とレシピが
展示されています。
壁いっぱいに写真とレシピが
展示されています。
  
クロスロードカフェでは現在、番外編でご紹介しました「おまつ&カズミ」さんによる、「アジア食べっぱなし」写真展(~3月17日〔月〕)が開催されています。

アジアのごはんを、写真、イラストなどで紹介。見ているだけで、旅行している気分になれますよ!
のせたかおみ木工展
のせたかおみ木工展
  
3月19日(水)からは、能勢貴臣さんによる「のせたかおみ木工展」が開催されます。
※期間は4月27日(日)まで。

こちらの催しも、『なごむ』こと間違いなし!ですよ。
〈クロスロードカフェ〉
〈クロスロードカフェ〉
  
カフェの外も、たくさんの人が行き交い、人と人の出会いを提供されているクロスロードカフェは、お名前通りの素敵な場所です♪

アラジさんをはじめ、開店中にもかかわらず取材に応じてくださったスタッフのみなさん、ご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
取材ご協力 : クロスロードカフェ 伊丹市中央2-3-4   Tel 072-777-1369