男と女の「おかしな!?」ハナシ
あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。
ご主人と奥さんって・・・??
今日のつぶやき主はアサコさん
仲良しのご近所さん3人で
今朝の連続ドラマについて話しています。
アサコ:今日の朝ドラ観た?
ヒルミ:観た観た! 私たち「女中ってこと?!」って思ったわ。
ユウコ:私は観ていないけど、何?女中って?
ヒルミ: 日本人と結婚して来日したばかりの外国人の女性に、英語のわかる近所の女性が、日本での夫婦の呼び方について教えている場面があったの。
アサコ:「夫」「ご主人様」「旦那様」は全部ハズバンド(husband)という意味の日本語で、
「妻」「嫁」「奥さん」は全部ワイフ(wife)のこと。
「ご主人様」というのはその家の「主人」「家長」、英語で言えばキング(King)のこと。
「奥さん」というのは家の奥の事をする人、つまりハウスメイド(housemaid)「女中」っていう意味の日本語だよって教えてたの。
ヒルミ:そうやって英語に訳されると、私たちって随分ひどい呼び方されてるわね。
ユウコ:普段は深い意味なんて意識せずに使っているけど、そのドラマっていつ頃の話?
アサコ:う~ん、確か大正時代の話だったと思う。
ユウミ:100年近く経っても呼び方って全然変わってないってことね。
アサコ:ユウコさんのところなんて、夫婦二人でお店をやっているのに、
女だけ「奥さん」って呼ばれるなんて、全然、実態に合っていないわよね。
ヒルミ:ウチだって夫婦ともに同い年の地方公務員で、給料も勤務時間もほとんど一緒。
だから家事も育児も完全にシェアしてるのに、私だけハウスメイドなんてありえない~っ!!
今夜、夫が帰ってきたら「今日からあなたのことを“キングって呼ぶから、私のことは”クイーン“って呼んでちょうだい」って言ってみようかしら・・・(笑)。
◆アサコのつぶやき・・・
よくぞ朝ドラで言ってくれたって感じで、ちょっとスカッとしたわ!
あの場面を観た人の中には「あれ?確かにそう言われたらおかしな呼び方だな」って気づいた人がきっとたくさんいたと思うわ。
◆ヒルミのつぶやき・・・
職場の同僚の中には「妻が・・・」とか「夫が・・・」って言う人も少しはいるけれど、年配の上司の中には、同業の妻のことすら「家内が・・・」なんて言う人もまだまだたくさんいるわ。
私もできるだけ「お宅の夫さん」とか「妻さんは?」なんて言ってみようと試みてはいるけれど、相手に逆に「今何て言った?」って聞き返されたりすることも多いのよね。
慣れた呼び方を変えるってなかなか難しいわ。
◆ユウコのつぶやき・・・
うちなんかお客さんがいらした時にお店の奥から出て来るのは夫がほとんど。
アサコさんやヒルミさんに言わせると、主人こそ「奥さん」ね(苦笑)。
でも私はそんなにヤイヤイ言う事でもないような気がするけどなぁ・・・。
【ミニ知識】
適切な呼称を使っていますか?
以下は、尼崎市の行政で使用されている「男女表現ガイドライン」の一部を抜粋したものです。
尼崎市だけでなく他の自治体でも、下記のような表現を使わない・表現方法を変えるなど「意識」して刊行物などを作成しています。
● 「男まさり」「男顔負けの」「女だてらに」など男性を中心にした表現。
● 「合格者○○人うち女性△△人」など女性を全体の中の例外とする表現。⇔「合格者 男性○○人、女性△△人」
● 「主人・奥様」「内助の功」「女房役」など性別による優劣、主従関係を連想させる表現。⇔ 配偶者、妻、夫
●「老女」「婦人」「女こども」「良妻賢母」「妻子を養う」「○○夫人」「幼女」「養女」「悪女」「子女」「父兄」など対語のない表現(家父長制に基づくもの・年齢の強調)。
●「嫁」「嫁にやる」「入籍する」など古い家制度の名残の表現。⇔「子の妻」、「結婚する」、「婚姻届を出す」
● 少年、OB 会など男性を表わす言葉が両性の代表として使われる表現。
● 書類の記入例などで一方の性のみを例にあげた表現。⇔ 例)世帯主 尼崎太郎⇒世帯主○○○○ ⇔ 例)保護者名 尼崎太郎⇒保護者名 ○○○○ △△△△
横からちょっと言わせて
専業主婦もパートも経験した
関西学院大学人間福祉学部教授
今井小の実さん
「よくぞ、言ってくれました!」と、私もこのコーナー担当の方にお礼を申し上げたい気持ちです。
というのも、結婚当初からパートナーを「主人」と呼ぶことには抵抗があり友人との会話では「旦那」とか「夫」というふうに呼んできたのですが、研究者の道に入り「ジェンダー」を学ぶに連れ、だんだん我慢ができなくなってきたからです。
「主人」という言葉は、日常的な会話、たとえば通勤電車のなかでも、たまたま立ち寄ったお店でも、そしてTVの世界でもあふれています。
それを耳にするたびに気分が悪くなる、もはやアレルギー症状と言ってもいいくらいです。
そもそも戦後の日本国憲法では「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」(第24条)と決められています。
戦前ならいざ知らず、未だにその婚姻の一方を「主人」と呼ぶのが一般的な社会って、一体どんな社会なんでしょうか?
さらにびっくりしたのは、今朝のTVで紹介された「ダラ奥」なる言葉です。
ぐうたらして家事をきちんとこなさない妻を呼ぶために考えられた新語らしいのですが、これって一歩間違えれば「オハナシ」のなかにも出てきた戦前の「女中」の発想につながりますよね。
パートナーとの話し合いで自分が「家事」労働を引き受けると決めた専業主婦の方ならまだしも、この番組では副業を持っているらしい女性が登場したり、またゲストの女性たちは明らかに「仕事」をされているわけで、彼女たちが自分の家事経験を振り返りながらコメントしている点が特に気になりました。
「仕事」を持っていても「家事」労働の責任は女性が負うべきという価値観を肯定しているように思えたからです。
「輝く女性」を応援するプロジェクトは大いに結構ですが、ぜひ日本のこのような現状を直視しながら進めていただきたいものですね。
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