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男と女の「おかしな!?」ハナシ

普通って何?

あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。

普通って何?

今回のつぶやき主は、ハルミさん。
家族とおしゃべりしているうちに、
「普通」という言葉が気になりだしました。
ハルミ「来週、職場でお花見をするんだけど、新人の子がね、
『祖母が泊りに来るので、ボク、出席できません』って。
今どき、おばあちゃん思いの優しい子だと思わない」

マサハル「それってアリ?
お花見って“普通”、1年目の男子が場所取り係をするって、決まってるよね」

リコ「お父さん古いよ。お花見は仕事じゃないんだから、自由参加が“普通”じゃん。
それに、女子が場所取りをしても良いでしょ」
ハルミ「“普通”で思い出したけど、スーパーでパパが赤ちゃんを抱っこし、
ママが大きな買い物袋を持った夫婦を見て、別のお客さんが、
『“普通”は、お母さんが赤ちゃんを抱っこするわね』って会話してたのよ」

リコ「その“普通”の意味が分からないんだけど。
別にどっちが抱っこしても良いじゃん」

マサハル「ウチの営業所で、お客さんに男性社員がお茶を出したら、
『“普通”は、女子社員が出すのに、エライですねって』言われたよ。
女性は全員外回りに出ていたから、“普通”に男性がおもてなしをしたんだけど。
ところでリコ、成績はどうかな?」

リコ「う~ん、フツー(笑)」
◆ハルミのつぶやき・・・
人によって“普通”の基準は違うのね。自分が“普通”だと思っていることが、相手にとっては“普通じゃない”場合もあるんだって、今ごろ気が付いたわ。

◆マサハルのつぶやき・・・
ボクはよく“普通”って口にするけれど、自分の中の当然を相手に押し付けているかもって、ちょっとドキッとしたよ。黙って話を聞いている若い部下も、心の中では「そうじゃない」なんて思っていたかな? 今度から、相手の話をちゃんと聞かないとなぁ。

◆リコのつぶやき・・・
“普通”の中にいると楽だから、多数派のフリをしちゃうことが時々あるけど、本当は「私は“普通”でいたくない」と思っているの。そういう子、多いんじゃないかなぁ~。
【ミニ知識】 
~「普通」について考える本~
 
「普通」を辞書で調べると、次のように書かれています。
[1]いつでもどこにでもあって、めずらしくないこと。
[2]ほかとくらべて特に変わらないこと。
[3]特別ではなく、一般的であること。
(「大辞林」より)。
そんな「普通」に合わせようとちょっと無理をしている時に、助けになるかも知れない本を紹介します。
◆『哲学のおやつ ヘンとふつう (10代からの考えるレッスン)』(汐文社)
 フランスで人気の哲学シリーズ。人とちがうって、こわいこと? 何がふつうで、何がふつうじゃないんだろう? 身近な例をとりあげて、ふつうって何なのか考えます。
◆『「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講』(講談社現代新書)
頭と体のバランスを取りもどすための10講。
いつの間にか「○○しなくちゃいけない」と思い込みにとらわれていませんか。
「常識」を疑い自分らしく生きるヒントを精神科医が示します。
◆『ふつうに学校にいくふつうの日』(小峰書店)
ふつうの男の子はふつうの夢からさめて、いつものように、ふつうの学校にでかけました。
ふつうの教室に入って、ふつうの席につくと…。
ふつうの男の子が出会ったぜんぜんふつうじゃないすばらしい体験。

横からちょっと言わせて

伊丹市役所で2度育児休暇を取得した<br>男性・大野浩史さん
伊丹市役所で2度育児休暇を取得した
男性・大野浩史さん
ついでに、「みんなそう言ってるよ」とか「みんな持ってるから買って」の「みんな」は、たいてい「みんな」ではありません。
原稿担当 : 男と女の「おかしな!?」ハナシ 実行委員会
イラスト : 林やよいさん

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