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乾杯は【伊丹の酒】で!

第22回 伊丹の活性化をのぼり旗で支援

伊丹商工会議所青年部会長 小林一啓さん

今回インタビューしたのは、伊丹商工会議所青年部の会長で商工会議所議員でもある、小林産業株式会社社長の小林一啓さん。青年部で交流会や視察などを実施し、若き経営者の情報交換やストレス解消に努める一方、『乾杯は伊丹のお酒で』事業などを企画。伊丹が活性化するために陰で支えています。

プロフィール
小林 一啓(こばやし かずひろ)さん
昭和42年伊丹市生まれ。岡山商科大学卒業後、コスモ石油を経て、ガソリンスタンドを経営する小林産業株式会社に入社。平成19年より代表取締役社長に。伊丹商工会議所青年部では、平成8年設立時の理事で、平成18年の10周年に会長就任。メンバーの交流会、勉強会だけでなく、伊丹のアピールのために『乾杯は伊丹のお酒で』事業を展開中。

昭和6年創業の老舗ガソリンスタンド3代目

経営者は、従業員に悩みを言うこともできず<br>皆孤独なんです
経営者は、従業員に悩みを言うこともできず
皆孤独なんです
――小林さんは、お祖父さんが設立した小林産業の3代目なんですね。

祖父の小林君次が小林鉱油店を設立したのが、昭和6年です。私にとっては優しい祖父で、実家の会社を継ぐことに対しては、幼い時から特に抵抗も反発もありませんでした。大学は商業を勉強するために産業経営学科に進学。岡山での大学時代は、ガソリンスタンドでアルバイトもしていました。小学校2年から始めた少林寺拳法は、全国大会にも出場し、大学時代も続けていて指導者の資格も取りました。就職してからは忙しくて、もう随分と遠のいていますが。

――大学卒業後は、コスモ石油に就職を。

東京で2年間修行をして、平成4年に小林産業株式会社に入社、翌年取締役になりました。外の世界と比べてみて、当社の改善すべきところがよく分かりました。お客さんに対して商品やサービスをPRする努力が、従業員に足りないんです。私が提案すると、「今までこれでやってきたのに、何を若造が」と、随分いじめられたりもしました(笑)。でも、これからの時代、コスト意識がないとやっていけないからと、しっかりと説明を繰り返して分かってもらいました。今年の春、2代目社長だった父・小林脩一が亡くなり、さらに従業員も世代交代しているので、私自身がしっかりと先を読む経営をし、従業員とも今以上にコミュニケーションを取って行かなければならないと考えています。

――ガソリンスタンドも、経営が厳しい時代ですが。

最近は、セルフのスタンドが随分増えて人気もありますが、それでもフルサービスの店が無くなることはないですね。立地している場所によってお客様のニーズが違うので、それをしっかり見据えた店舗展開をする必要があります。今後考えているのは、セルフの店舗での中古車販売。そして、電気自動車の充電サービスなどガソリン以外のエネルギーにも、臨機に対応していかなければならないですね。

青年部10周年に『乾杯は【伊丹の酒で!】』のぼり旗を製作

『乾杯は伊丹のお酒で』のぼり旗。<br>右のデザインが一番新しいもの。
『乾杯は伊丹のお酒で』のぼり旗。
右のデザインが一番新しいもの。
――伊丹市内で見かけたのぼり旗のキャッチコピーから、このリレーインタビューのタイトルをお借りしたのですが、キャンペーンを考えたのが、伊丹商工会議所青年部なんですね。

伊丹商工会議所青年部は平成8年に約40人の会員でスタートした組織で、主に若手経営者の勉強会を実施してきました。平成18年の10周年の時に、会員に対してだけでなく外に向けてのPRと伊丹に何か貢献したいと話し合い、「乾杯は【伊丹の酒】で!」事業を始めました。どういうことをすれば伊丹の活性化に繋がるだろうか?とあれこれ考えた末のキャッチコピーで、「伊丹の特色を知ろう」「地元のお酒を大切にしよう」「最初の乾杯は伊丹のお酒で」という思いを込めています。青年部の会員の中に酒造業者がいる訳ではなく、個人の利益とは全く関係のないところで活動をしています。
伊丹商工会議所青年部は<br>どのメンバーも紳士ですよ
伊丹商工会議所青年部は
どのメンバーも紳士ですよ
――旗は3種類ありますが、10周年の時だけでなく、その後も製作されているんですね。

会費から予算を捻出しているので毎年作ることは出来ませんが、飲食店や酒屋を1軒1軒まわって、旗を立ててもらったりステッカーを貼ってもらうようお願いしています。すぐに効果が表れるものではないですが、打ち上げ花火的に1回予算を付けて終わりではなく、今後も地道に継続して事業を展開して行こうと思っています。伊丹に来られた市外の人が、この旗を見て日本酒を注文されるということも聞いていますので、今後は伊丹空港にも旗を立ててもらったり、お金のかからない別のPR方法も考えて、伊丹を陰で支えて行くつもりです。
小池百合子元環境大臣のサインが入った<br>ペットボトルで作られたエコ風呂敷。
小池百合子元環境大臣のサインが入った
ペットボトルで作られたエコ風呂敷。
――「乾杯は【伊丹の酒】で!」と印刷された風呂敷にあるサインは、小池百合子元環境大臣のものですね。

伊丹商工会議所青年部設立10周年の記念品として、ペットボトルが原料のエコ風呂敷を作りました。元兵庫6区選出の小池百合子氏(現東京10区選出)が、ちょうど環境大臣だった年で、ダメもとで面会をお願いしたところ運良くOKが出まして、東京まで会いに行き一緒に写真を撮って、風呂敷にサインまでしていただきました。

――現在、青年部の会員は何人ですか?

45歳までの若手経営者が所属できますが、今は減ってしまって28人です。景気が厳しくまた忙しくて時間もないようで、新規会員はなかなか増えないですね。経営者は皆孤独で、人知れず1人で問題を抱えていることが多いので、メンバー同士で悩みを共有できるよう勉強会や交流会などを企画しています。異業種交流の場で、新たなビジネスチャンスが広がることもありますし、ストレスを発散して、「明日からまた、がんばろう」という気持ちになってもらえたら何よりです。

――ところで、小林さんはお酒の方は?

残念なことに、ほとんど飲めないんですよ。でも、新鮮な牡蠣や戻りガツオ、太刀魚のお造りでいただく日本酒は本当においしいと最近感じています。「いたみん」で掲載されている『大漁 荒牧店』さんで頂きました、美味しかった。乾杯は、もちろん伊丹のお酒!ですよ(笑)。

アイデアを絞り、チャンスに変える

――最後に、伊丹が活性化するための提案があれば、教えてください。

ずっと伊丹にいると気づかないかも知れませんが、外の空気を吸ってみると、ここがいかに閉鎖的であるかが分かるんです。例えば、大型ショッピングセンターが建つことを猛烈に反対する。市外からも多くの人がショッピングセンターにやって来ることをチャンスだと前向きに捕らえ、賑やかになることを喜び、そこに来る新しい人がどうやったら自分の店に流れてくれるか工夫すれば良いのにね。3市1町の合併話が出た時も、伊丹市の名前が無くなるから反対だという声がありました。でもね、伊丹区や伊丹地域という名称になっても、独自色を打ち出すことで、街はより一層、活性化に向かうという考え方もできるはずなんですよ。

――ピンチをチャンスに変えるということですね。

阪神間で一番歴史のある街なのですから、伊丹が音頭を取って、阪神間を盛り上げていくというような勢いが欲しいですね。時代の波に乗っていかないと、伊丹は近隣都市からどんどん置いていかれます。閉鎖的で保守的で良かった時代もありましたが、そういった考えではこれからは生き残って行けません。アイデアを絞り、新しいことに取り組んで行くことがこれからは本当に大事になってくるんです。

<リレーインタビューの軌跡>

小西新太郎さん→石川道子さん→善見壽男さん→古田孝雄さん→武内重治さん→久保武久さん→岩城敏之さん→大森英夫さん→加藤拓さん→荘司幸子さん→原弘さん→山本泰通さん→石川大海さん→森本啓一さん→古結一市さん→古結芳子さん→森田伸治さん→若林良一さん→吉田宏さん→中出真澄さん→河野博之さん→小林一啓さん

白雪からくち蔵しぼり<br>2Lパック詰
白雪からくち蔵しぼり
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タイトルにちなんで、伊丹のお酒で「乾杯~♪」しながらインタビューしました。

*今回の「伊丹の酒」*
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和の食材を引き立てる後味さっぱりの本格派辛口。 旨さ冴える淡麗辛口です。 ピリッとした喉越しとすっきりとした後味が和風料理の味わいを引き立てます。

環境にやさしいGLパック(セラミック蒸着)は飲料用紙容器に属し、牛乳パックと同様のリサイクルが可能。パックの側面には、飲んだ後のパック処理方法(口栓部はプラスチックごみとして出して下さい等)が記載されています。

提供:小西酒造株式会社

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2009年9月掲載