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ハッピーデザイン

第9回 第三世代大学ってなんだ?

世界と日本の高齢者大学はなにがちがうの?

2016/11/01

            友人に誘われて、ボランティアに出かけた麻衣さん。
   海外からやってきた方々のお話を聞くことでいろいろな発見があったようです。
           ほら、お母さんとその話で盛り上がっているようですよ。 
麻衣さん「わたし、今回、思い切ってボランティアに出かけてみてよかったと思っているの」
お母さん「あら、麻衣ちゃん、あんなにどうするか悩んでいたのに良かったじゃない!」」
麻衣さん「うん。新しい発見がたくさんあったのよね!」
お母さん「へ~?新しい発見ってなに?」
麻衣さん「うん。なんかね・・・やっぱり世界に目を向けるって大切よね・・・」
●今回のハッピーデザイン●
10月11日(火)~12日(水)にU3A国際会議が大阪南港ATCで開催されました。
U3A(The University of the Third Age)とは第三世代大学の意味です。
第1世代は社会に出る前の子供や学生時代、第2世代は社会で働いたり子育てに従事したり、家族を支える世代、そして、第3世代は定年やフルタイムの活動から解放され、まだまだ夢や意欲を持ち、自分への再投資を考えている世代のことを指します。
U3Aは、元気な第3世代が交流し学ぶ場であり、42年前にフランスで誕生したこの活動は現在では世界50か国以上に広がっています。
今回、日本で開かれたU3A国際会議は、世界各国の高齢者問題に携わるプロフェッショナルが「高齢者が、幸せ、かつ、健康的に活動できる社会」を作るために一同に会した世界初の試みでした。
運営は「U3Aジャパン」である「エイジコンサーンジャパン」、スタッフは今回の麻衣さんとお友達のように登録のボランティアが、会場の設営、会議の進行、日本の文化の紹介を行いました。
では、いわゆる日本の「高齢者大学」と[U3A]は何が違うのでしょうか。
私も、今回U3A国際会議に出席しましたが、どこの国でも大切にしていることは高齢者間だけの交流ではなく、どのように若い世代と交流をし、自分たちの持つ経験や伝統を伝えていくのかを熱心に考え、実践すること、またそのための学びに十分な時間をとっているということでした。
日本で若い人との交流というと子どもたちに焦点があてられがちですが、U3Aでは大学生や高校生との交流を視野に入れて活動を行っており、若者がどうして高齢者との話を避けたがるのかを日頃からよく学んでいるため、世代を超えた活気あふれる様子がうかがわれました。
この第3世代の「学び」は、世界的なキーワードとなっており、どこの国であっても、積極的に学ぶことで、健康寿命がのび、認知症予防にも役立っているとのことでした。
この世界的な流れの中で日本の高齢者問題はどのように見られているのでしょうか。
今後、世界は緩やかに高齢化を迎えていきます。2015年には世界の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は8.3%となっていますが、2060年には18.1%になると言われています。その中でも日本の高齢化はどこの国よりも早く進みます。つまり、日本がどのような高齢化社会を作るのか、その行く先を世界の有識者たちは注目しています。
しかし、残念なことに、日本の世代間交流はまだまだ諸外国に比べ進んでいないようです。実際に今回開催されたU3A国際会議でも、日本人の参加は非常に少なく、国際会議を支えるボランティアにも若者はほとんどいないのが現実です。
たとえば、エイジコンサーンイングランドでは、有給職員が6千人、ボランティアは25万人をとなっています。このボランティアの75%以上が50歳以上であり、イギリスの福祉を支える底力となっています。
わたしたちも、日本にだけ目を向けるのではなく、50代からを第3世代と捉え、多世代間の交流が成功している世界の在り方にも目を向けてみる、そんななことも必要なのではないでしょうか。

執筆者
一般社団法人ライフエンディング・アシスト代表理事
古谷 温子
ホームページ
http://www.lifeendingassist.com/
アメブロ
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